産直後の乖離状態、、エピソードを赤裸々告白

こんにちは。

私が初産時、お産直後から3日間の不眠から乖離症状をきたしたときのエピソード、そして死産時での2度目の体験をお話しします。

初産のとき、お産直後から多幸感と達成感に溢れていました。産んだのが午前2時。そこからday0として、day0,day1,day2を、一睡もできず過ごしました。もちろん夜には横になって瞼を閉じていましたが、興奮して全く眠れない、、。

看護師さんにも、夜眠れないんです、と伝えてはいましたが、一睡もできてないとは伝えず思われず、睡眠薬などは貰わず過ごしました。

Day3の朝。その日は母と姉が面会に来てくれる予定でした。

ぼやっとした頭で授乳室にて授乳をしていると、ちょっと苦手な年配看護師さんが私の横へ座り、なんだか良い話をしてくれました。

厳しくて口うるさい看護師さんだけど、本当は良い人なんだな、、。あれ?この人のこれから言いたいことが全てわかる、ってかテロップみたいに可視化できてる、、。何ならBGMも流れ出してる。テレビドラマを観ているよう。なんか変だな。

そんな状況の中、授乳室を後にしました。

あれー、赤ちゃんも無事に産まれて、おっぱいをあげることができて。私こんなに幸せで良いのかな。そんな考えが出てきました。すると、急に、そんなうまく行くはずない、きっと何か辛いことが起きるはず、、

そう思った瞬間、研修医時代、激務により抑うつになって2週間自宅療養した辛い経験を思い出し、頭の中がパニックに、、。

その後は、自分のここ数年のうちに印象的だったことが駆け巡り、痛みや心地よさが順繰りに訪れるという謎の体験、今思えば「乖離状態」となりました。

呼びかけられふと我に帰ると、周りには病院スタッフが取り囲んでいました。

その輪からちょっと離れて、病室の隅に母と姉がいることもわかりました。彼女たちはいつもと違う様子の私をみて、完全にドン引きしていました。

乖離状態と現実を行き来して、最終的には抗精神病薬を筋注され、そこから丸一日、寝続けました。

気づけば産院から自分が勤めている大学病院へ。子癇発作ではないことを確認すべくMRIなどを撮り、大学病院に2泊入院して、娘のいる産院へ戻りました。

これまで三日三晩眠れないなどということはありませんでした。産後、ホルモンが劇的に変化したことが原因したのでしょうか。

その乖離状態も、不眠が原因しているのだと思っていましたが、次の出産(死産時)には不眠ではなかったにも関わらず、2度目の乖離状態が起きました。

2度目の乖離状態が起きたのも、やはり産後3日目の朝のこと。出産による輸血の影響で肺に水が溜まり、人工呼吸器をつけていたのですが、そこから回復し、覚醒して人工呼吸器を外した後のことでした。薬によるとはいえそれまで寝ていたのに、乖離状態が起きるということは、不眠が原因ではなかったのでしょう。

というか病的な不眠それ自体が既に異常であったという結論に至りました。

それ以降、産直後には必ず睡眠薬+抗精神病薬を予防的に内服しています。

その甲斐あってか、3度目の出産から5度目まで、乖離状態には見舞われず、問題なく産後を過ごせました。

産後のホルモン状態は劇的に変わります。それによって、脳も多大なる影響を受けるのでしょう。私はホルモンの変化に弱いタイプだったのだと思います。

産後2週間程度は特に、マタニティブルーといって、いつもとは違う精神状態が、生理的におきます。抑うつ状態が多いとされますが、逆にハイになってしまうこともあるようです。

マタニティブルーは一過性かつ生理的現象なので、投薬を必要としない場合が多いです。

しかし私の場合、症状が強すぎ、繰り返し、そして辛かったので、精神科医と相談して薬を飲むことにしました。

一度目の出産で精神的に辛く、次の妊娠の妨げになるような場合は、予め精神科に相談しておくのも良いと思います。

ご覧いただきありがとうございました。


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